＃１　この物語について

処女作のスピンオフです。
　実は、この物語は別の小説のスピンオフ作品なのです。
　作品中にも少し出てきますが、千鶴の両親の慣れ染め話が母体となる物語です（若かりし日の藤崎先生も登場します）。

　この二人に娘ができて、そのうち高校生になって、担任の先生が偶然にも藤崎先生だったとしたら……！？　という着想から『ミリオン・クレイン』が誕生しました。
　大元の物語の方は自分が初めて書いた小説ということもあり、公開に耐えうるレベルでなかったのでお蔵入りになっていましたが、個人的にはとても好きなお話でした。

花笠香菜の愛と妄想の結晶体です（怪）
　そのお話の続編的物語という意味でも、本作は非常に思い入れの強い作品です。執筆中も、終始楽しみながら書くことができました。
　今回、このような形で染谷夫妻や成長した藤崎先生にまた会えたことを嬉しく感じています。

（2013/05/01）

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